歳を重ねると鏡に映る自分の顔が気になることがあります。少し疲れているように見えるのは、小ジワにせいかもしれません。
肌の一番外側の角層は、約0.02mmというラップくらいの薄さで、肌内部を刺激から守ってうるおいを保っています。うるおいが低下すると、肌がカサついてきて小ジワの原因にもなります。角層ダメージが進行すると、敏感肌になったり肌老化につながる可能性があります。
角層細胞がキレイに並んでいることで、肌はうるおいを保つことができます。角層の乱れを整えるとうるおいが戻ってきますので、そのうるおいを逃がさないケアも必要になります。なにもしないでいると乾燥が進んで真皮からたるんでしまいます。
保湿をしっかりすることはもちろん、エイジングケア専用のスキンケアを使うといいですね。
また、ほうれい線も顔の印象に大きく左右します。ほうれい線は、お肌がたるんでしまうことが要因です。
顔のたるみは、表情をつかさどる筋肉と筋膜が関係しています。年齢と共に筋膜が衰えてくると、土台を失った筋肉は重力に負けてしまい、頬を引き上げたりする力が弱まりたるみが生まれます。そのたるんだ部分が癖になることで、ほうれい線やシワとなってしまいます。
また、お肌のたるみに大きく関係するのが紫外線です。紫外線はお肌の老化スピードを速める大きな原因です。紫外線を多く浴びた肌は、活性酸素が発生します。活性酸素は肌を老化させる物質で、この活性酸素が発生すると組織の再生力も落ちてしまいます。また活性酸素はメラニン色素を増やすために、シミ・ソバカスといった肌トラブルの要因ともなります。また、紫外線は長く浴びると皮膚が厚くなり結果シワが深くなったり、皮膚がんなどの深刻な病気になる可能性もあります。
このようなことから、紫外線対策は日差しが強くなる夏はもちろんのこと、日中外に出るときは必ず対策をしましょう。
紫外線対策として一般的なのは日焼け止めクリームです。日焼け止めクリームは紫外線を吸収し、紫外線から肌を守る働きがあり光を反射させる効果があります。
肌への負担が大きい紫外線はなるべく浴びないようにすること、外出時のケアを怠らないことが、肌の老化を防ぐ第一歩になります。室内でも窓から真皮まで届く紫外線が入ってきます。気がつかないうちに、日焼けをしてしまうことがあるので気をつけたいですね。
肌のたるみを、ダイエットで引き締めようという人もいます。運動を取り入れた適度なダイエットは、新陳代謝も上がり、お肌にもいいですが、無理な食事制限をするダイエットはお薦めできません。お肌だけでなく体全体に栄養が行き届かなくなり、免疫も落ちるので、新たな肌トラブルが生まれる可能性もあるからです。急激な体重の変化はたるみの原因にもなります。無理のないペースで行いましょう。